こんな人におすすめ: 40代中盤から後半。しばらく同じ会社に勤めていて、お金のために働いているけれど、このままでいいのかなと迷っている人。
目次
- 困ったときは、本を読む
- 副業に本気で向き合うきっかけになった本
- 心に残った学び
- 人的資本・社会資本・金融資本の関係
- 人生をどう「ありたいか」で考える
- ステージが変わればゲームも変わる
- タイミングは「早すぎても、遅すぎてもいけない」
- 自分の適応戦略
- 居場所が見えないなら、離脱する
- 本当に大事なものを見失わない
- サーバントリーダーシップという生き方
- この本が教えてくれたこと
- この本について
困ったときは、本を読む
20代前半で社会人になってから、ずっと続けている習慣があります。
仕事でも人生でも、困ったことがあると本を読む。それだけです。
自分の中にある知識だけでは、社会のほとんどのことに歯が立ちません。当時はYouTubeもなく、方法は本を読むか、社内の上司や先輩に聞くかしかありませんでした。この習慣のおかげで、今の自分がここにいると思っています。
なぜ本がいいのか。理由は二つあります。
一つは、著者の経験値を擬似的に体験できること。もう一つは、本と対話できることです。読んで終わりにしてしまうと、意味は半分になります。
オンデーズの田中会長がよく話されていることですが、「知っている」「できる」「やっている」の間には、大きな差があります。やらない人は、いつまでたっても変わりません。当たり前のことですが、この一歩の差が、動く人と動かない人を分けています。
今はYouTubeにも学びの多いコンテンツがたくさんあり、私もよく見ます。ただ本は、読みながら立ち止まって考える時間が取れる。「これって自分に当てはめるとどういうことだろう」と、自分自身と対話する時間です。ここで生まれる気づきが、後の行動を大きく左右します。
今の生活があるのは、本に助けられてきたからです。本には、感謝しかありません。
副業に本気で向き合うきっかけになった本
これまでも「副業をやらなければ」と思いながら、ずるずると先延ばしにしてきました。そんな私に「本当にやらなければまずい」という危機感を持たせてくれたのが、この本です。
『人生の経営戦略―自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』 山口周 著/ダイヤモンド社
人生という長いプロジェクトを、経営戦略のフレームワークで捉え直すという一冊です。答えが書いてあるわけではありません。ただ、どう考えていけばいいかの大きなヒントをくれます。「本と対話する」という意味で、とても面白い読書体験でした。経営の実務に馴染みのないフレームワークも出てきますが、ビジネスパーソンなら聞いたことがある程度のものがいくつも含まれています。
以下、特に心に残った点を、自分の言葉でまとめておきます。
心に残った学び
人的資本・社会資本・金融資本の関係
スキルや知識といった「人的資本」は、それだけでは「金融資本」を生まない。金融資本を生み出すのは、信用や評判といった「社会資本」の方だという指摘です。
組織の中でも同じで、スキルだけでキャリアが上がっていくわけではありません。スキルを通じて評判を積み上げていかないと、上には上がれない。当たり前のようで、案外わかっていない人が多い部分だと思います。
人生をどう「ありたいか」で考える
人生の目的を、死ぬときにどうなっていたいかだけで考えるのではなく、日々をどうありたいかという継続的な視点で考えることの大切さです。もちろん最期のことを考える瞬間もありますが、そこまでの道のりを同じくらい大事にする。人生の「二毛作」もあり得る、という話には勇気づけられました。
ステージが変わればゲームも変わる
管理職になったとき、部下をうまく動かして成果を出すことが、次のステージにとって本当に良い結果なのか。担当者だった頃の感覚のまま「自分がやった」という自負に執着してしまうと、大きな仕事を任せてもらえなくなる。ステージに応じてゲームの種目そのものが変わっていることに、気づいていない人は多いと感じます。
タイミングは「早すぎても、遅すぎてもいけない」
誰にとっても、早すぎるタイミングでは成功しない。けれど、遅すぎても駄目。この見極めには、変化のスピードと、周囲のコア人材(人の動き)に着目する必要がある、という考え方です。
自分の適応戦略
私自身、以前は新規事業の企画に携わりたいと考えていました。今は、経営人材としての力を発揮する方向に軸足を移しています。本業では修行を続けながら、自分株式会社を経営していく。 このブログの根っこにある考え方は、ここから生まれました。
居場所が見えないなら、離脱する
自分の居場所の見通しが暗いのであれば、その場から離れないと生き抜けない。人生は超長期のプロジェクトですが、すべてを見通すことはできません。過去と今を振り返りながら、点と点をつないでいくしかない、という考え方です。
本当に大事なものを見失わない
社長になること、都心の家に住むこと、高級車、時計。目指すべきものは、探せばきりがありません。ただ、それを手に入れることが本当に自分を満たすのかを理解しないまま追い続けても、持続的な満足にはたどり着けない。バランススコアカードの考え方を使って、自分が本当に大事にすべきものを、常に問い直す必要があるという指摘です。
サーバントリーダーシップという生き方
30代・40代のメンバーを、これから50代になっていく自分が支えていく。このスタイルは、これからの年代にとても合っていると感じました。過去の経験や学習によって積み上がった知恵を使うこと、複雑な話をわかりやすく伝えること、混乱した状況で落ち着いた判断を下すこと。支援する立場として社会に関わっていくことも、これからの持続的な生き方の一つなのだと思います。
この本が教えてくれたこと
読み終えて残ったのは、人生は、成り行きに任せるものではなく、経営できるものだという感覚でした。
このブログの「自分株式会社」という考え方も、この本と対話する中で固まっていったものです。会社に依存せず、時間という資本をどこに配分していくか。副業も、資産運用も、その延長線上にあります。
「やらなければ」と思いながら動けずにいた自分の背中を押してくれた一冊です。同じように迷いを抱えている方には、まず読んでみてほしいと思います。
この本について
『人生の経営戦略―自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』 著者:山口周 出版社:ダイヤモンド社
人生というプロジェクトに、経営戦略の視点を持ち込みたい方へ。読み終える頃には、次に何を考えればいいかが見えてくるはずです。
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